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コマ落とし 現場での専門用語

「コマ落とし」とは、標準のフレームレートよりも低いフレームレートで撮影し、その素材を通常のフレームレートで再生することで、映像の動きを速くする技法です。具体的には、標準回転速度である毎秒24コマ(24fps)以下のフレームレートで撮影を行います。この技法により、再生時に速い動きが演出されます。

コマ落としのプロセス

  1. 低フレームレートで撮影:

    • 撮影時にカメラのフレームレートを通常の24fps以下に設定します。たとえば、12fpsや6fpsで撮影します。

  2. 標準速度で再生:

    • 撮影された映像を編集ソフトやプロジェクターで24fpsの標準速度で再生します。これにより、動きが速く見える効果が得られます。

使用例

  1. アクションシーン:

    • 走るシーンや戦闘シーンなど、速い動きを強調したい場合にコマ落としが使用されます。

  2. コメディ:

    • コメディ映画やドラマで、滑稽な動きを強調するために使用されることがあります。

  3. 特殊効果:

    • SFやファンタジー映画で、時間の経過を速める効果や、異常な動きを表現するために使用されることがあります。

技術的なポイント

  • カメラ設定:

    • 撮影時に正確なフレームレートを設定することが重要です。低フレームレートでの撮影が必要です。

  • 編集作業:

    • 撮影後、映像を編集ソフトに取り込み、標準のフレームレートで再生する設定を行います。

微速度撮影との違い

  • 微速度撮影(タイムラプス):

    • 微速度撮影は、逆に非常に低いフレームレート(たとえば1秒間に1コマ)で長時間撮影を行い、その素材を標準速度で再生することで、時間の経過を速める技法です。これにより、数時間や数日間の出来事を数秒間に凝縮して表示できます。

コマ落としの効果

コマ落としは、シーンに動きや緊張感を加えるために非常に効果的な技法であり、映像制作のさまざまな場面で使用されます。