コマ落とし 現場での専門用語
「コマ落とし」とは、標準のフレームレートよりも低いフレームレートで撮影し、その素材を通常のフレームレートで再生することで、映像の動きを速くする技法です。具体的には、標準回転速度である毎秒24コマ(24fps)以下のフレームレートで撮影を行います。この技法により、再生時に速い動きが演出されます。
コマ落としのプロセス
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低フレームレートで撮影:
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撮影時にカメラのフレームレートを通常の24fps以下に設定します。たとえば、12fpsや6fpsで撮影します。
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標準速度で再生:
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撮影された映像を編集ソフトやプロジェクターで24fpsの標準速度で再生します。これにより、動きが速く見える効果が得られます。
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使用例
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アクションシーン:
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走るシーンや戦闘シーンなど、速い動きを強調したい場合にコマ落としが使用されます。
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コメディ:
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コメディ映画やドラマで、滑稽な動きを強調するために使用されることがあります。
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特殊効果:
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SFやファンタジー映画で、時間の経過を速める効果や、異常な動きを表現するために使用されることがあります。
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技術的なポイント
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カメラ設定:
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撮影時に正確なフレームレートを設定することが重要です。低フレームレートでの撮影が必要です。
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編集作業:
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撮影後、映像を編集ソフトに取り込み、標準のフレームレートで再生する設定を行います。
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微速度撮影との違い
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微速度撮影(タイムラプス):
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微速度撮影は、逆に非常に低いフレームレート(たとえば1秒間に1コマ)で長時間撮影を行い、その素材を標準速度で再生することで、時間の経過を速める技法です。これにより、数時間や数日間の出来事を数秒間に凝縮して表示できます。
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コマ落としの効果
コマ落としは、シーンに動きや緊張感を加えるために非常に効果的な技法であり、映像制作のさまざまな場面で使用されます。